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革修理ブログ
2023/12/11
フェンディ 財布の色補修の施工事例と参考価格
フェンディのお財布のカラー補修をいたしました。
今回はちょっと特殊!?な事例です。
お財布の塗料が解けて、変に固まった……そんなお話し。
では、始まり始まり~
修理前の状態
今日の主役は
こちらのお財布です。
剥げてしまってますね。
この部分がひどくて、アップでご覧いただくとよくわかるのですが
塗料か溶けた→バッグ内側の生地の模様が付いた→変な風に塗料が固まった
ということで、表面が解けた塗料の塊でボコっとしていたり、あるいは素地がそのまま見えていたりと、状態的には、とてもひどいものでした。
もともとが顔料厚めの仕上げの革になっており、そこへ、何かをこぼしてしまったと。
まさか溶けるなんて思っておらず、気付いたときには、こんな風になっていたそうです。
ここまでくると、当店では、張り替えをオススメしております。
今回はお客様のご希望もあり染め直しでの修復をご希望でしたので、染め直しで対応させていただきました。
修理後
では、染め直し後の状態を見てみましょう
問題なくご使用いただける状態にはなったかな、と思います。
参考価格と期間
参考価格
フェンディ 財布の染め直し施工
8500円(税別)~
デザインなどにより前後いたします
期間
1か月~
※お急ぎの方はご相談くださいませ
ご依頼方法
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職人のつぶやき
さて、今回の塗料がtけて固まった事例ですが、本当にきれいに、尚且つ染め直しでキレイに…となると、へんに固まった塗料を剥がす方法がいいのかと思います。
今回は、お客さと相談の上、塗料を剥がすことなく施工させていただきました。
一つの理由としては、革自体のシボが薄すぎた。
溶けた素地をじっくり見ると、型押しされたシボがほとんどない状態でした。
型押しと言って、色んな模様を革に型で付けて色を着色している革なんですが、例えば、ヴィトンのエピやCHANELのキャビアスキンなんかは、とてもしっかりと型押しされており塗料が解けたとしてもキッチリ残るのですが、今回のような素材や、一部のフルラのバッグなどは、型押しが薄く、溶けた塗料が溝に入り込んで、シボが無くなる、もしくは、革自体に全くシボが付いていない場合もあります。
そんな素材の場合、塗料を剥がすと、シボが全くなくなり、つるんとした仕上がりになる場合が多いです。
今回もそのようになる可能性が非常に高かったため、剥がさず、施工させていただきました。
もしきっちりシボの復活させたい…となったら、革の張り替えが一番キレイな仕上がりとなります。
また、状態が悪ければ悪いほど、仕上がりにも限界が御座います。
あくまで修理ですので、やっぱり、完全元通り…は難しいことをご理解頂ければ幸いです。
皆さまからのご相談をお待ちしております
革研究所 岐阜南店